いよいよYSE本番。
自分もパートも万全の状態で・・・と思いきや、2日前に4thホルンのなつ嬢が切迫流産の危険性があるということで、演奏会に出られなくなってしまった。本人の無念さはどれほどか・・・。
★しかしパートも大変。2日後の本番、しかもマーラーのような曲で今からトラを探すといっても用意なことではない・・・慌てて手を尽くした結果、奇跡的にやったことがあって本番出演可能な方が見つかり、当日ゲネ本での依頼。さらにその前に早く集まって当日パー練。(^_^;
★リハはまあまあ良い感じ。しかし音だししてからひな壇を含めたセッティングを変更するどたばたもあり、少し不安・・・。
★さていよいよ本番。昨年は700名あまりの観客でみなとみらいホールでやるには少しさびしい数字だった。今年は集客プロジェクトと称して様々な呼びかけや活動をしてきた。
恒例の開演前の予想集客トトカルチョは、1000名は超えるだろうという期待を込めて1000~1100くらいの予想がほとんど。
ところがチケット引き換えが始まると長蛇の列。そして開演時刻には昨年までからは考えられない人。後で集計したらなんと1,400名超となんと昨年から倍増の聴衆を集めた中での演奏会となり、いやでも気合が入る。
★サブ曲が終わり休憩をはさんでいよいよマーラーの交響曲第5番が始まる。本当に緊張するだろうと思われる冒頭のトランペットソロもN村氏が見事に決める最高の滑り出し。
私の調子も良い。緊張してあがってしまうことはないが、逆に気合が入り過ぎそうになるのを、必死で冷静になろうとする自分がいるような感じ。
ホールの素晴らしい残響が実に吹きやすく心地よい。自分のソロもポーンと綺麗に残響が残るのが感じられていい感じで乗れる。
2ヶ月前とは別団体のように充実した厚みのある弦の響きにも安心して乗せていかれる。管楽器もそれぞれの持ち味が十分に発揮されている。(^_^)
★そしていよいよ、コンチェルトのようなオブリガートホルンのソロがある3楽章。あがるかな・・・と思っていたが、あまりに落ち着いているのが怖いほど。(^_^;
こういう場合一番気をつけるのは出だしのフレーズ。ここをどういつものイメージどおり吹けるかがポイント。音楽に没頭してアドレナリン全開の自分と、それを唇のテンションや息の支え、周りとのバランスを冷静にコントロールする自分と2人の自分が同居している不思議な感覚。こういう時は強い。
★そして、いよいよ中間部。ホルン全員の強烈なFの音が交互に連続的に鳴らされているところをさらにかき分けるように、オブリガートソロで全部を支配下に置くような感じ。
まるっきり一人のソロの中で、ffでめいっぱいかき鳴らすところ、そして消え行くような余韻を残すppのフレーズの対比も自分の中では上出来。こんなびっしりの聴衆、素晴らしいホール、そして素晴らしいメンバーの中で、こんなソロを吹かせてもらえる幸せをかみしめながらも、どこかで、もっと永遠にこの楽しみを味わいたいのにこれで終わってしまうのをたまらなくさみしく思う自分がいる。
★ぶわっと盛り上がって突入する3楽章のコーダも一気に吹ききり、最後のフレーズを決めたときは、思わず小さくガッツポーズ(爆)
そして有名な4楽章のアダージェット。この楽章は弦楽器のみで、管楽器はタチェット(楽章通して休み)。
普通なら音楽に浸っていたいところだが、ホルンのトップだけは、ずっと休みの後、5楽章の頭にポーンとソロが入るのだが、ここでミスしようものなら、アダージェットの優雅な雰囲気をぶち壊すという怖さがあるので、いつもは唇が堅くなりすぎないように、Aの音をイメージしつつ、休まる暇がない。
★ところがここでも本番は落ち着いていられた。アダージェットに聴き入る余裕があるのに自分で驚く。(^_^;
10分弱の限りなく美しい響きのアダージェットが静かに終わる。5楽章は間を空けずに続けて始まるので4楽章の最後の音を伸ばしている間に、指揮者がチラリとこちらを見る。目が合って小さく頷く私。この時点でなんとなく絶対に決まる確信がある。
そして小さな目配せのような指揮者のザッツに合わせて、ポーン!とAの音が澄み渡る。弦の響きのあと、再びソロ。十数秒のAのロングトーンの間、各楽器がモチーフを交互に奏でるのだが、ここは緊張していたら音がゆれて絶対に吹けないところだが、綺麗に響き続けてくれる。ああ、なんて幸せな演奏会だろう・・・。(^_^)
★そして目覚めの情景のようなテーマが始まり、ほどなく第2テーマがフーガのように次々と繰り広げられていく。
1年前はこの団体がここまでやれるとは正直誰も思っていなかったかもしれない。それがいまや言葉は交わす以上に楽器で会話をしている気がする。
オーケストラの醍醐味はまさにこういうところだろう。5楽章の冒頭が終われば、私には怖いものはない。マラ5の首席ホルンの幸せを味わいつくしている気がする。本当にもうあと少しで終わってしまうのか・・・。
そんな想いとは関係なく無情にも(?)曲はコーダに差し掛かり一気に最高潮へ達する。テンポが上がり最後の力を振り絞ってクライマックスへ。そして大団円で終演。
充実感と満足感と達成感とありとあらゆる楽しい感情が一気に噴出してきたような感覚。
指揮者や演奏メンバー、そして一緒に演奏会を作ってきたスタッフたち、お手伝いの方々や聴きにきてくれた方々すべての方々に心より感謝をささげたい。<(_ _)>
ホルンも本当に素晴らしいメンバーに恵まれた。練習日以外にもパー練をしてきた成果も十分に発揮できたと思う。本当にありがとうございました<(_ _)>
★打ち上げが盛り上がったのは言うまでもない。
たまたま団長のN村氏がペットのトップ、副団長の私がホルンのトップと、一番強烈な(!)パートを担当したこともあり、乾杯後に注がれる酒が途切れない・・・。(^_^;
★幾度となく繰り返される乾杯、そしてさらには胴上げまでされるし。こういう経験はもうないのではないかと思うほど最高の気分・・・。(^_^)
2次会終了後に娘たちは妻に連れ帰ってもらい、私は3次会、そして4次会へ。本当は一晩飲み明かしたいところなのだが、実は翌日もなんと室内楽の営業の本番がある(爆)
仕方なく24時過ぎに帰ったのだが、それでも7時間以上飲んでいたのか・・・。
ホルンを続けてきて良かったと心から思える幸せな本番であったo(^^)o
【以上】http://www.mmm.ne.jp/~joker/
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