カペレ本番当日【写真集はこちら】
★朝から秋晴れ。こういう天気だとやる気も倍増する。ホールに着いて音だし後にG.P.。
ちなみににG.P.(ゲーペーと読む)とはGeneral Probeの略で本番同様の通し
稽古のこと。日本のアマオケではなぜか前日や1週間前の通し稽古を指し
て当日のリハはステリハ(ステージリハーサル)と呼ぶがプロオケでは当日
リハをG.P.と呼ぶのが一般的。
今回は[合唱+オケ]→[合唱のみ]→[オケのみ]と3曲全部セッティングが変
わるので休憩が2回入る変則プログラム。
G.P.は曲逆順で悲愴から。皆気合十分で本番でも通じる演奏・・・となるはずが
なんと1楽章はffになり速くなるところ、そして中間部のクライマックスと
2回止まる!(>_<)
通すだけのはずがさすがに戻って2度ほどやり直す・・・。結構不安だ。2~4
楽章は良いのだが、どうも1楽章は危なっかしい。
★悲愴の後はセッティング変えが2回、合唱曲のリハがあり、1時間余りあく
ので、ベートーベンメンバーはここで昼食を取る。・・・というよりリハ後すぐ
開場&一曲目なのでここで食べないと食べる時間がない。
悲愴のみの乗り番の人はなんと本番の出番まで3時間近く空く。中にはパ○ス
ロに行った奴までいたらしい。☆\(--;)
私の今回の乗り番はベートーベンのトップと悲愴の3rdなのでG.P.前に昼食。東急地下の弁当屋でジャイア
ン氏お勧めの豪華(?)天丼弁当。これで本番のスタミナはばっちりだろう。
★そしてベートーベンの合唱幻想曲。食べ終わって丁度眠くなる頃だが、通常はこの頃に本番だからリハが昼食後に入るのはありがたい。
ピアノのカデンツァにホルン2本だけで入るところを前回の練習まで苦労して
いたが、この日はうまく行ったので、当日になってようやく安心して本番に臨
める気がした。
・・・なんて思っていたらとんでもない落とし穴が待っていた。
ゆったりとした中間部の最後にピアノとホルンソロの掛け合いから続いてホル
ン2本とオーボエ2本でマーチのような軽快なフレーズを演奏するのだが、そ
の前のソロの頭をプルってしまう。
前回まで外したことないのでちょっと動揺したが、気を取り直してボッセ氏の
合図で入ってマーチをパンパラ吹き始める。ところがなんか変。弦とずれてる
気がする・・・。☆\(--;)
当然マエストロにTuttiを止められるし・・・
何が起こったからよく理解してなかったが、後で録音を聴くとピアノのフレー
ズが終わりきらない内にボッセ氏の合図で入ってしまったらしい。ピアノのす
ぐ横の弦楽器は当然ピアノに合わせる訳だから・・・。しかしメロディの強みで
2小節後にはオケ全員私たちに合わせてくれていた・・・。<(_ _)>
★前にブログでも、ボッセ氏の指揮は拍を出すのではなく音楽を出すので、棒
につけるところとオケ自身で作るところを自分たちで切り分けなくては・・・なん
て書いていたが、自分で思いっきり棒で入ってしまったし・・・。☆\(--;)
とにかくずれたことより「本番じゃなくてよかった」というのが一番の本音。
もっとも周りをさらに不安にさせてしまったことは猛反省・・・<(_ _)>。いや
本当にG.P.でよかった・・・。(^^;
★リハ後は開演まであわただしい。楽屋で録音を聴いてとりあえず事故(=ミス)
の原因が分かったので対策も確認して少し安心するが、どこか不安が拭えない
まま本番に臨むが、気にしていてもしょうがないので、成功することだけ信じて
楽しむようにする。(^^)
★いよいよ開演。ピアノ独奏で始まるのだが、ピアニストの石田さんが本当に
素晴らしい。これを聴いていたら落ち着いてきたし気持ちもノってきた。(^^)
そしてオケが入ってくる。いい感じに響いている。再びピアノ独奏にホルン2
本のみで伴奏。ここはひたすらピアニッシモでさりげなく支えるのだが、極限
まで絞るのに低音で動くので神経を遣う。そして前日まで苦労したカデンツァ
後の入りもピタリと決まり気分よく進む。(^^)
木管のソロで綴られる変奏部分も見事。先頭を切るFlのキャサリン嬢が軽やか
に決めると、続くClのF氏&O嬢の流れるようなフレーズとFgふぁご嬢の難易
度の高い軽快なリズムのからみも絶妙。
ストリングスのソロがテーマのTuttiを引き出す。こういう盛り上げ方がベー
トーベンを演奏していて実に良いところ。(^^)
★続いてホルンは長い休みの中間部の最後の方にG.P.を止めた問題の箇所。
さすがに本番でもまたやったらクビだろうなあ・・・となんてマイナス思考だと
二次災害(!)が起こるので、キメるイメージしか持ってない。
ピアノと掛け合いのソロをまずキメて、問題の箇所は吹きながらもピアノに
集中。そして今度はボッセ氏もピアノに合わせて(?)合図を出してくれて、
ポンとテンポアップしてマーチへ入る。ふう・・・良かった良かった。
ここが終わればホルン2本のファンファーレを経て、ソリストの方々のから
み、そして合唱が入ってきて後は大団円のフィナーレとひたすら盛り上がる。
とりあえず気持ちよく終われてほっとした。(^^) カペレの皆様ご心配おか
けしてすみませんでした。<(_ _)>
ベートーベンにおける、シンフォニーなど長調の曲のエンディングは水戸黄門や
遠山の金さん的な勧善懲悪めでたしめでたし!みたいな感じの安心感と心地
よさがある。
第九や運命などの苦悩の後に歓喜!みたいなパターンの曲が人気
があるのはそういう日本の民族性にも関係があるのかも。(^^)
★休憩後は合唱のみでブラームス。「愛の歌」は私は知らなかったが、ド
イツでは有名な曲らしい。ただしドイツ語の歌詞はめちゃ恥ずかしく日本語
ではとても歌えないかなりきわどい(?)赤面ものの歌詞が並ぶらしい。
自国語で若い人たちも含めて平然と歌える国民性は日本とは違うことを実感
する。
★さらに休憩後はオケだけでチャイコフスキーの悲愴。なんて盛りだくさん
な演奏会だろう・・・。(^^;
さてリハまであんな状態だったので特に1楽章が不安なまま本番を迎えたメ
ンバーが多かったのだが、舞台袖でボッセさんは「大丈夫」と妙に明るい。
そういわれるとなんか大丈夫な気もしてくるし。
★冒頭のファゴットソロは本番はほぼ会心の出来だったのではないか。聴き
にきてくれた友人たちも絶賛していた。それにノセられるように高い集中力
がオケを包む。
そして最初に止まった問題の箇所もばっちりではないか!?我々もやればで
きるジャン!☆\(--;) もっともボッセ氏がいつもよりかなり拍をはっきり
振られていたのが大きかったのだろうが。(^^;
★G.P.で抑えていた金管も全開で攻めるし当然だが皆テンションが高い。そ
れも暴走ではなく集中力という形で表れているのが大きい。
G.P.で崩壊した分、有名な曲に対する変な慣れが逆に取り払われて良い方向
に働いたように思えるが、これをボッセ先生が計算ずくで振られていたのか
も・・・なんて後で思ったくらいだ。
★2楽章の中間部のピアニッシモも良い緊張感に包まれてそれが前後の5拍
子ワルツの流れを引き立てる
★3楽章は凄まじかった。変にこじんまりと拍を合わせに行くのでもなく、そ
れぞれが暴走するのでもなくぎりぎりまで攻めつつもオケとして機能してい
る。再現部への入り方などその時の響きや、バランス、テンションなど毎回
振り方も変わるボッセ氏に、オケがついていくというより対話している感じ
に、演奏しながらなんともいえない感動に包まれる。
★4楽章は聴きにきてくれた友人知人が全員一番良かったと言ってくれた楽
章だった。最初のストリングスのテンション、中間部の甘い旋律のからみ、
後半のTuttiのエネルギーのうねり、演奏していて鳥肌がたちっぱなし。
そして心臓の鼓動が少しずつ動きを止めていくようなエンディングに混ざる
低弦の執念のアクセント。最後のコントラバスのピアニッシモのピチカート
の後、無限に感じる静寂・・・。そして沸き起こる割れんばかりの拍手
惜しむべくは、心無い一人の観客の拍手のフライングがあったことか。あと
1秒待ってほしかった・・・。
ゲルハルト・ボッセ氏という素晴らしい指揮者やソリストの方々とアマチュアではまず経験できないであろう合唱幻想曲、そして深みのある悲愴を演奏できたのは本当に幸運だ。(^^)
★団体の演奏としては非常に良い経験としてのこるが、一方で個人的にはこ
の秋は土日出勤の連続で練習も3回休むことになってしまったし、ここ2週
間の爆忙の生活で十分にさらいこむ時間が取れなかったのが非常に残念。
傷がない演奏かどうかではなく、もっと踏み込んだ演奏をしたかったのだが
スタミナ面などの問題で、自分のイメージに比べると攻めきれなかった感が
残る。それなりには整えられたことにほっとする反面、自分としてはそれな
りの演奏しかできなかったのは悔しかった。まあ、反省は後にしてこの日は
しっかり余韻を楽しまないと。(^^)
★オーチャードはレセプションの移動がないし持ち込みも自由なのは本当に
恵まれている。おかげでここでお酒が足りなくなったことはまずない。(^^)
一通り、喉を潤し、お腹が膨れる頃になるとボッセ先生やソリストの方々の
席は、いつもにましてサイン会&撮影会状態。
最近は、このJOKER'sRoomの写真集も浸透してきたのか、なぜか全体放送で
「JOKERさん、ソリスト席へ!」と呼ばれるので何事かと思っていくと、
「先生方とソプラノ全員の写真を撮ってください!」・・・(^^;
普段皆様にお世話になりご迷惑をかけている分、こんなことでお役に立てる
ならいくらでもさせていただきます。・・・(爆)
★一方でソリストやピアニストの方々の写真を撮影するので、後で送る連絡
先を教えていただけたり、自分だけ一緒に撮ってもらえる役得もあり・・・。o(^^)o
★レセお開き後、2次会へ移動。あとは高いテンションのままめちゃ盛り上
がり続け、さんざん飲むは、話すは、写真撮り合うはで、演奏会の余韻に包
まれた楽しいひとときはあっという間に過ぎていく。さらに同じ場所でその
まま3次会へと引き継がれていくし。(^^)
17時頃にレセが始まったのに気づけば23時半。6時間以上飲んでいた訳
になる。もっとも7-8年前まではみんな若かったのか終電後、それも朝ま
での人も多かったが、この日はこれでお開き。
みんな所帯を持ち子供ができたり、体力的にきつくなったり・・・と年を重ねて
きたんだなあと実感する。
え?私ですか?私も勿論ちゃんと帰りました。・・・仕方なく。☆\(--;
もっとも帰宅してから、まだ起きていた妻と飲み直したのは内緒・・・。(^^;
【以上】http://www.mmm.ne.jp/~joker/
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